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シネマティックなウェディング動画を制作する方法

結婚式に様々なタイプがあるのと同様、結婚式の動画制作にも沢山のスタイルがあります。家族、親族や親しい友人だけを呼ぶ少人数の結婚式。夕方から夜にかけて挙式や披露宴をする、夜景やライトアップを生かしたロマンチックな結婚式。挙式や披露宴をせず、写真・動画撮影だけをする結婚式。

結婚式のハイライト動画は結婚式自体を反映したストーリーを伝える必要があります。ウェディング動画を製作する上で役立つクリエイティブなヒントがいくつかあります。

シネマティックなウェディング動画を制作するための、2つの方法を紹介させていただきます。

1:ウェディング動画3つのスタイル

素晴らしい結婚式の動画を製作する方法でお悩みでしたら、動画制作のプロが使用するいくつかの主要な手法があります。近年人気のあるウェディング動画のスタイルを3つ見ていきましょう。

①ドキュメンタリースタイルのウェディング動画

ドキュメンタリー動画は、自然光の下で、花嫁と花婿に対する招待客からの祝福や、両親の幸せの涙など、飾らない自然な魅力を表現します。

ドキュメンタリースタイルの撮影方法は、たいてい手持ち撮影で、自然光と美しい風景を最大限に活用します。結婚式がビーチやワイナリーなどで行われるなら、とても美しい動画が撮れるでしょう。

光景には、ウェルカムボード、プレゼント、料理や飲み物などの細部を挿入していきます。様々なパーツを繋げ、結婚式全体を作り出すことでリアリティを持たせることが目的です。新郎新婦が見つめ合う様子は、結婚式の雰囲気を素直に伝えます。

②ストーリーテリングスタイルのウェディング動画

ストーリーテリング動画は、起承転結を意識して動画に物語性をもたせる手法です。結婚式の1日の始まりから終わりまでの自然な流れを撮影します。ただし、編集では、新婦の母親がベールを下すシーンや、教会に入る前に父親と腕を組むシーンなど、情緒的な意味を持つショットを多く入れましょう。

たいていの場合、ストーリーは結婚式中の誓いやスピーチを中心に構築されます。特別なゲストたちからのお祝いの言葉の抜粋を映像と一致させてください。

③シネマティックなウェディング動画

映画のような動画は、結婚式を本当に特別なものに変えます。結婚式や披露宴のちょっとした瞬間よりも、壮大な雰囲気を表します。豪華な会場で、何百人もの招待客が参加する大規模な結婚式と披露宴の場合は、慎重に計画して監督する必要があります。映画撮影用プライムレンズ、スローモーション撮影、ドローンを使った空中撮影など高性能機器を使用することで、映画のような素晴らしい映像を撮ることができます。

撮影後は、ハイエンドファッションブランドのような高級で豪華なスタイルに編集されます。映画のような結婚式の動画は、見た目が全てであり、品質が作品全体に反映される必要があります。

2:結婚式のハイライト動画を編集する方法

結婚式という沢山のドラマが詰まった長い1日の動画を、凝縮するのは難しいですよね。次に、結婚式のハイライトを選択して短い動画を作るヒントを見ていきます。

①1日をストーリー仕立てにする

結婚式の動画は、特に方向性がなく抽象的なイメージになりがちだと思われるかもしれません。しかし、そうとは言えません。ほとんどの結婚式は、スタイルが違っていても、1日の流れは似ています。夜明けから準備を開始し、新郎新婦が会場へ行き、親族そして招待客が会場へ到着、結婚式、披露宴にてスピーチや乾杯、余興などを経て、 締めの言葉で終わります。そこには自然なストーリーの流れがあるのです。

ただし、動画は絶対に時系列である必要はありません。1日の始まり、半ば、終わりまでの流れに沿いながら、スピーチや両親への挨拶の中でも心に残る言葉の抜粋や、思い出に残るシーンなどを所々に差し込んでいくと感動的なストーリーが出来上がります。

②トランジションを使用する

編集によってつなげられた1本の動画のカットとカットの間をスムーズ繋ぐエフェクトをトランジションといいます。トランジションには、いくつかの種類があります。下記に一般的に良く使われるものを紹介します。

・ディゾルブ
トランジションの中でもよく使用される効果が「ディゾルブ」と呼ばれ、前のカットのフェードアウトと次のカットのフェードインが重なるかたちで切り替わる効果です。

・ホワイトアウト/ブラックアウト
徐々に白色になってから別のカットに移る「ホワイトアウト」、 または黒色になってから別のカットに移る「ブラックアウト」。一つのエピソードから別のエピソードへ移る際などの、シーン間にメリハリを持たせたい場合に使用されるトランジションです。

・ワイプ
英語で拭き取るという意味の「ワイプ」は、文字通り拭き取られるように前のカットから次のカットへ切り替わる効果のトランジションです。「ホワイトアウト」「ブラックアウト」と同様に、シーンなどの切り替えのときによく使われます。

・押し出し/スライド
名前の通り、前のカットが次のカットに押し出されるように切り替わるトランジションが「押し出し」です。「押し出し」と反対の動きで、前のカットの上に、次のカットがスライドして切り替わるのは「スライド」と言います。

トランジションは動画制作の基礎的なエフェクトであり、上手く活用することでウェディング動画の展開をよりシネマティックにしてくれます。ただし、エフェクトが多いと動画の容量が重たくなりすぎてしまうことがあるので、使いすぎには注意が必要です。

③カットを使用する

動画編集における「カット」とは、素材の中から必要な部分のみを残し、不要な部分を切り取る作業です。長い動画でも、カットをすることで再生時間を短くしたり、前後の繋がりをスムーズにしたりできます。

様々なカット編集方法がありますので、イメージに合わせて工夫することが大切です。よく使われる効果的なカットを見ていきましょう。

・クロスカット
「クロスカット」は、時間、空間、シーンを横断して、2つ(またはそれ以上)の同時に発生しているストーリーを交互に見せるカットです。例えば結婚式のチャペルで新婦を待つ新郎と、ドアを開ける前の新婦を交互に見せたり、披露宴で新郎新婦が入場する所と会場の様子を交互に見せたりします。

・Jカット/Lカット
「Jカット」と「Lカット」は、音をベースにした編集方法です。「Jカット」は次のカットで使用する音声や音楽などを、前のカットに被せて出します。 「Lカット 」は前のカットの音声を残しながら次のカットにつなげたい場合に使用します。

「Jカット」を使うと、これから映るシーンを音で先に知らせる事ができます。「Lカット」は動画の内容に真実味を持たせるのに効果的な方法です。どちらもカットとカットをスムーズに繋げるので、結婚式の世界観に浸らせることができます。

④短くまとめる

自分自身の結婚式の動画ならどんなに長くても楽しんで見ることができるでしょうが、他の人はそんなに長く集中して見ることができません。10分以内に収めてください。できれば3分から8分以内がベストです。使わない部分を決める時はクールにいきましょう。

⑤ピッタリな音楽を選択する

なるべくなら編集を開始する前に使用する音楽を決めてください。その音楽を動画のメインにします。音楽は内容のすべてを結びつけるのに役立ちます。 Artlistなどの、著作権フリーの音楽を使用してください。

ドキュメンタリースタイルのウェディング動画なら、スローテンポなカントリーやインディーズソングを探してみるのもいいでしょう。情緒的なストーリーテリングスタイルのウェディング動画には、インストルメンタルがお勧めです。シネマティックなウェディング動画にはドラマチックな映画の音楽と組み合わせると、信じられないほど素晴らしいものになります。

⑥カラーグレーディングを使用する

カラーグレーディングは、動画の色調を変えることで作品の雰囲気を変える加工方法です。撮影場所やスタイルによって変わってきますが、通常ウェディング動画は、結婚式は、明るめで、青めの色合い、低めのコントラストと彩度が美しく見えます。

また、披露宴のキャンドルやドラマチックな照明演出の撮影にレンズフレアが映ったように編集するとスタイリッシュな演出ができます。

まとめ

質の高い結婚式のハイライト動画を制作するには、結婚式をどうのように反映した、どんなスタイルの動画にするかを良く考えてください。
その日起こった事をなるべく忠実に見せたいですか?それとも壮大な映画のような動画を撮りたいですか?

トランジション、カット、カラーグレーディングなどの編集テクニックを使用して、素晴らしいウェディング動画に仕上げてください。

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