今日、誰もがホームページを持つことができます。そして、実際ほとんどの企業が自社のホームページを持っています。
誰でも簡単にホームページを構築できることは素晴らしいことではありますが、それは欠点にもなりえます。
ホームページにおいて潜在顧客を獲得するための競争が激化しています。逆に潜在顧客は、どのホームページを信用すればよいのか混乱しています。様々な同業種のホームページを見比べると、類似点が大変多いと感じさせられます。
膨大に存在する、類似点の多いホームページが存在する中で、競合他社との差別化を図るにはどうすれば良いのでしょう?
会社にとって不可欠なホームページ
ホームページは、どんなビジネスにとっても不可欠です。人々が、必要な製品/サービスに関する情報を収集し、連絡先情報を見つけ、他の人々にシェアできる場所がホームページです。
そもそも、企業やブランドのホームページに潜在顧客を誘導するのは、苦労を要する可能性が高いです。一度誘導出来たら、その潜在顧客に注目してもらい、ページに留まってもらいたいですよね?
このコラムでは、これから作るホームページ、または既存のホームページを改良する際に、他社ホームページとの差別化を図るためのアプローチ方法を紹介させていただきます。
1.質の高いコンテンツを作成する
質の高いコンテンツを提供することは、ホームページにおいて重要な要素の1つです。コンテンツがなければ、ホームページ自体存在しません。
優れたコンテンツの作成に力を入れれば、ビジネスに上手く反映されます。人々はそのコンテンツを読んだり見たりすることを楽しみながら、必要な情報を簡単に入手することを望んでいるのです。
Googleは質の高いコンテンツを評価するため、ホームページのコンテンツが良ければ、検索エンジンでも上位にランクされます。
2.独自のストーリーを作成する
独自性を主張することを恐れないでください。
独自性は、競合他社との差別化を図る際の決定的な要因の1つです。そして、ビジネスの魅力と独自性を創り出すための簡単な方法の1つは、ストーリーを語ることです。
ホームページでビジネスのストーリーを語ることはどんな効果があるでしょうか?どのように、誰のために、なぜストーリーを作りますか?
物語を作成し、その物語にオーディエンスを含めましょう。そうすることで、訪問者はそのストーリーに含まれていると感じ、既に見た競合他社のホームページより親しみを持つのです。それがストーリーによる差別化です。
人々は良いストーリーに弱いのです。
3.価値観と原則を示す
ホームページには会社の価値観と原則を反映すべきです。
ホームページ全体を通して自社の価値観と原則を明確にすることは、訪問者に信頼感を与え、コンテンツに引き込む効果をつくり出します。
会社の価値観と原則は、ホームページの魅力を増加させ、製品/サービスの価格だけが載っているホームページや、全てのページが当たり障りのないホームページとの差別化に役立ちます。しかも、独自のストーリーを作成するのにも役立ちます。
ほとんどの人は価値観を持っており、指針となる原則が明確に示されている場合、そうではないホームページよりも信頼できるとみなす可能性が高いのです。
4.メリットを説明する
自社の製品/サービスが顧客にどんなメリットを与えることができるかを強調しましょう。どのように利益をもたらすことができるかを人々に伝えることは、たんに製品/サービスを記載するだけではありません。
潜在顧客が持つ問題をどのように解決できるかを示します。その人の生活がどう楽になるか、または特定のタスクにかかる時間が短くなるかなどを説明します。
嘘をついたり、話を盛ったりはしないでください。本当のメリットだけをストレートに伝えることは、見た人がそのホームページのことを覚えておくのに、間違いなく役立つでしょう。
5.バリュープロポジション(価値提案)を作成する
バリュープロポジションとは、顧客が望んでいて、かつ競合他社が提供でない自社独自の価値のことを指します。
つまり顧客が求める価値をしっかり理解して、競合他社ができないことを取り入れることによって、必要とされる独自の商品を持つことができ、競争せずに競合他社と差別化を図る方法なのです。
一言で言えば、このコラムで説明してきた全てを使用して、競合他社との差別化を図る最も簡単な方法です。
良いバリュープロポジションは、自社がどんな会社なのかだけでなく、顧客にとって何を意味するかを伝えます。ストーリーを語りながら、明確かつ直接的な方法でメリットを示すことができます。
複数のバリュープロポジションを用意することもできます。1つはビジネス全体で、1つは提供する各製品/サービスです。複数のバリュープロポジションを作成することは、ホームページの訪問者をストーリーへ誘導しやすくし、コンテンツの情報を提供するのに役立ちます。
優良なホームページのほとんどがバリュープロポジションを上手く取り入れています。商品/サービスの方向性を決めるベースにもなるので、新商品/サービスの開発やリ既存商品/サービスの改善の際などに検討することもお勧めします。
バリュープロポジションの作成により、企業は自社のホームページが競合他社と差別化されることを保証します。
6.デザインで目立たせる
ホームページの第一印象が良いと、訪問者をリードに変える可能性があります。そのためホームページのデザインは重要です。
ホームページのデザインは、訪問者を引き付け、競合他社との差別化を図るチャンスです。効果的なホームページをデザインする要素としては、以下の5つのようなものがあります。
①デザインを頻繁に変更する
ホームページを作成して、その後数年間同じデザインのままでは、十分とは言えません。潜在顧客のニーズ、障害、クエリに適応させ、常に進化させることで、ホームページを最高の状態に保つことができます。
ホームページによっては、A / Bテストまたは動的コンテンツを利用して、個々の視聴者にデザインとコンテンツをアピールできるようにしているものもあります。
②ホームページ全体に優れたデザインを採用する
全体的に優れたデザインのホームページは、見栄えが良いだけでなく、顧客に信頼感を与え、バリューエージェントを伝え、訪問者に順序立てて段階を踏むように促すことができます。
優良なデザインを実現するためにホームページに採用されるデザイン要素には以下のようなものがあります。
・レイアウト
・CTA(行動喚起)のデザインと配置
・ホワイトスペース
・色
・タイポグラフィ
③適切なカラーパレットを採用する
色は、見る人に特定の考えや感情を促すので、ホームページのデザインでも重要な役割を果たします。 デザイナーは、人間の視覚能力、考え方、文化などの要素を考慮して、見る人の行動に影響を与える最適な色を決定します。 例えば、白い背景に赤いCTAボタンを配置すると、敏捷性と即時性が伝わります。
ブランドのカラーパレットを使用することで、ブランドの認知度を高め、ブランドの理念をサポートすることもできます。また、ホームページをより印象的で信頼できるものにすることも可能です。
④タイポグラフィを効果的に使用する
3つ以上の異なるフォントを使用すると、ホームページの構造が失われ、プロフェッショナルではないように見えます。フォントのサイズとスタイルを使いすぎると、マークアップが台無しになる可能性があることに注意してください。基本的にフォントの数は1~2つに抑え、ホームページ全体で同じフォントを使用することをお勧めします。
⑤魅力的な画像を使用する
画像は、文字よりもはるかに簡単に、難しい概念を視覚的に説明できるだけでなく、訪問者の注意を引きつけ、維持することも可能です。これは、カラービジュアルにより、人がコンテンツを読みたいと思う欲求が80%増加するからです。また、人間の脳がビジュアルを処理する速さは、文字を処理する速さの60,000倍とも言われているため、魅力的な画像は競合他社との製品/サービスの差別化に役立ちます。
おわりに
オンライン上には数え切れないほどのホームページが存在します。訪問者に自社が提供する製品/サービスを選んでもらうには、「選ぶべき理由」をホームページで確実に伝える必要があります。
そのために、今回お話ししたような方法で、ビジネスとホームページの両方を差別化することを検討してみてください。
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