「渾身の力を注いでホームページを作成したのに、十分なクライアントを獲得できない…」このような悩みを抱えている方は非常に多いです。しかし、なぜ成果が出ないのか、その理由はある程度共通しています。
本コラムでは、効果のないホームページによくある9つの原因と、それに加えてウェブマーケティングの検討プロセスにおいて陥りがちな失敗5例を取り上げます。両面から改善のヒントをつかみ、ビジネスの成長につなげていきましょう。
目次
- ホームページが成果を出せない9つの理由
- ウェブマーケティング検討プロセスによる失敗5例
- まとめ・次のステップは?
- ホームページの改善・運用でお困りならRemi.incへ(CV先)
1. ホームページが成果を出せない9つの理由
1) ウェブサイトに十分なトラフィックがない
実店舗であれば「立地が悪い」と来店客が少なくなるように、ホームページも訪問者(トラフィック)が少なければ売上は伸びません。
まずは**アクセス解析ツール(Google Analyticsなど)**を導入して、
- 月間の訪問者数はどれくらいか?
- どのチャネル(検索、SNS、広告など)から流入しているのか?
- どのページがどれくらい見られているのか?
といった基本指標を把握しましょう。業種やサービス価格にもよりますが、月間数千人以上のターゲットユーザーが安定して訪れないと、見込み客の獲得は難しい場合が多いです。
2) 間違ったオーディエンスをターゲットにしている
アクセス数自体は多いのに成約が少ないときは、**トラフィックの“質”**が問題かもしれません。たとえば次のようなケースです。
- 地元密着型サービスなのに、全国的にSNSで拡散してしまい、地元の人に届いていない。
- DIY好きが集まるハウツー記事ばかり書いていて、「実際にお金を払って外注したい人」が集まらない。
- ビジネス方向転換後も古いマーケティング活動がそのまま残っており、ニーズと合わない訪問者が多い。
質の高い訪問者を確保するには、コンテンツや広告のターゲティングを再考しましょう。質>量という意識で、ターゲットに合った記事やキャンペーンを企画することが重要です。
3) ホームページに独自の価値提案がない
ユーザーがサイトを訪れたとき、「ここは自分にどんなメリットを与えてくれるのか?」が瞬時に分からないと、すぐに離脱してしまいます。
**独自の価値提案(USP)**は、競合他社と比較されたときに選ばれる理由です。
- 他社より安い
- 他社にはない専門知識を持っている
- サポート体制が手厚い
など、まずは「なぜウチを選ぶべきなのか?」を明確に示しましょう。ビジュアルだけでなく、具体的な言葉や数字、事例を用いて根拠を示すと効果的です。
4) ホームページの目標が明確ではない
「問い合わせ」「予約」「購入」「メルマガ登録」など、どの行動を最優先でとってほしいかがはっきりしていないと、ユーザーも次の行動を取りづらくなります。**CTA(Call to Action)**をしっかり目立たせるだけで、コンバージョン率が大きく上がるケースは珍しくありません。
- CTAが存在しない、あるいはデザイン上埋もれている
- ボタンの文言が「詳しくはこちら」など曖昧でアクションを誘発しにくい
- 複数の選択肢を一度に見せすぎて、結局ユーザーが迷って離脱してしまう
上記は特にありがちなミスです。ページごとに最重要のCTAをひとつに絞り、色・大きさ・配置場所を工夫してわかりやすく表示しましょう。
5) コンテンツが不確実である
ユーザーがホームページ上で躊躇するのは「この製品・サービス、本当に大丈夫?」という不安を解消できていないからです。特にサービスビジネスは目に見えない価値提供になるため、具体的な内容や流れをどこまで説明できているかが大切です。
- サービス利用の手順や必要期間
- 料金・費用目安、追加料金が発生する場合の条件
- 実際の事例・お客様の声(できれば写真や実名あり)
- 万一満足できなかった場合の保障やアフターフォロー
これらの情報がしっかり明示されていると、ユーザーは安心して次のステップへ進むことができます。
6) ナビゲーションが少なすぎる
どんなに質の良いコンテンツを作っても、ユーザーが迷子になってしまうサイトでは成果が落ちます。ヘッダーメニューだけでなく、ページ内にも誘導ボタンやリンクを配置し、「次に何を読めばいいか」「どこで問い合わせすればいいか」を案内することが重要です。
- ケーススタディを読んだ人には、関連事例へのリンクや「お問い合わせはこちら」をわかりやすく提示
- 複数の商品・サービスがある場合は、ユーザーに合わせて「タイプAの方はこちらへ」「タイプBの方はこちらへ」と分岐を設ける
適切な誘導があるだけで、ユーザーの離脱率は大きく下がり、滞在時間や回遊率が上がります。
7) ホームページが十分な信頼を築けていない
「75%の人がホームページのデザインで会社の信頼性を判断する」という調査結果もあるほど、視覚的な第一印象は重要です。見づらいレイアウトや古臭いデザイン、誤字脱字だらけのコンテンツなどは、それだけで訪問者を遠ざけます。
- **SSL化(HTTPS対応)**していない
- 安っぽいストックフォトや大きすぎるボタン、バラバラなフォント
- 会社概要や代表者・スタッフのプロフィールが不明
- お客様の声やレビューに具体性がない(「最高でした!」「また利用します!」だけ等)
「この会社は本当に信用できるのか?」という疑念を少しでも減らすために、デザインの統一感と**安心感を与える要素(実名・顔写真・実在を示す情報)**を積極的に取り入れましょう。
8) 読み込み速度が遅い
読み込みに3秒以上かかると、約40%のユーザーが離脱すると言われています。ページが重いほど直帰率やコンバージョン率にも悪影響を与えます。
- 画像が重過ぎる/無駄に大きい解像度
- 不要なプラグインやスクリプトが多すぎる
- 安価なサーバーで大量の画像や動画をホスティングしている
などの原因でページ表示に時間がかかっているケースがよくあります。Pingdom、Google PageSpeed Insights、NitroPackなどのツールを使い、定期的に読み込み速度を計測・改善しましょう。
9) 視覚的に混乱させる
「情報が多すぎる」「色使いがバラバラ」「背景に文字が重なって読みにくい」など、視覚的な整理ができていないと、せっかくの情報が伝わりづらくなります。
- 全体的に色数を抑える(ベースカラーとアクセントカラーを決める)
- 余白(ホワイトスペース)を十分に取り、段落や要点をまとめる
- 見出しと本文のフォントを変える、文字サイズを統一する
- 強調したい箇所を太字や下線で示すときは最小限にする
視覚的にすっきり整理されたホームページは、ユーザーにとってストレスが少なく、最終的なコンバージョン率や満足度も高まりやすいです。
2. ウェブマーケティング検討プロセスによる失敗5例
ホームページの問題点と同時に見直したいのが、ウェブマーケティングの検討プロセスです。サイトをどんなに整えても、そもそものマーケティング戦略が的外れでは本来のパフォーマンスを発揮できません。ここでは、よくある失敗例を5つ挙げます。
1) 目的・ゴール設定の不備
「自社サイトをどう活用したいのか」「どんな指標で成功を測るのか」が曖昧なままだと、施策の優先度もブレてしまいます。
- ECサイトなら購買数や売上
- サービス業なら問い合わせ件数や成約数
- ブランディングならSNSフォロワー数やサイト認知度
といった形で、目的を明確にし、それに合ったゴールを定義しましょう。ゴールに合わない施策を優先していると、結果的に時間と費用の無駄につながります。
2) 優先順位の誤り
ウェブマーケティングには**SEO、リスティング広告、SNS運用、メールマーケティング、LP最適化、リターゲティング広告、動画配信…**など、多種多様な手段があります。しかし、すべてを一気に手を出そうとしても中途半端になりがちです。
- 限られた予算・人員で行うなら、まずはROI(費用対効果)の高い施策から取り組む
- 「今すぐ客」を狙うリスティング広告と中長期のSEO戦略を組み合わせる
など、優先度をしっかり決めて着手すると、迷いなく最適なタイミングで施策を展開しやすくなります。
3) 成果指標(KPI)の設定ミス
**KPI(Key Performance Indicator)**は、最終目標(売上や問い合わせ数など)に至るまでの中間指標です。これが誤っていると、運用途中の判断を誤る可能性があります。
- 「SNSのフォロワー数」ばかり見て、実際の購買行動を見ていない
- 「アクセス数」だけ増やしても、問い合わせに結びついていない
などが典型的な例です。正しいKPIを設定し、定期的に数値をチェック・改善サイクルを回すことで、ホームページとマーケティングが連動して成果を生み出します。
4) ターゲットリサーチの不十分
実は、誰に売りたいのかをしっかり固めずに施策を進めてしまうのは大きなリスクです。ターゲットが明確化されていないと、メッセージ設計、コンテンツ内容、広告の出し方などがチグハグになり、結果として「間違ったオーディエンス」を大量に呼び込むことにつながります。
- ペルソナ設定(年齢、性別、職業、居住地、課題など)を明確に
- ペルソナが利用するメディアやよく検索するキーワードをリサーチ
- 実際の顧客データやインタビューから導く顧客像を検討
こうしたステップを丁寧に踏むことで、無駄打ちを防ぎ、効率よく見込み客を集められます。
5) 短期目線での運用・継続的PDCAの欠如
ウェブマーケティングは一度施策を打って終わりではなく、分析→改善→検証を繰り返す中で成果を高めていくものです。にもかかわらず、短期的に結果が出なかったから撤退してしまうというのは非常にもったいないです。
- SEOなどは成果が出るまでに数ヶ月〜半年単位のスパンが必要
- リスティング広告もキーワードやLPの検証を重ねることでCPA(顧客獲得単価)を下げられる
継続的にPDCAを回すことで、最終的に大きな費用対効果を得られる可能性が高まります。
3. まとめ・次のステップは?
ホームページがうまく成果につながらない背景には、
- サイト自体の構造・デザイン・コンテンツにおける9つの課題
- ウェブマーケティングの検討・運用プロセスでの5つの失敗
という2つの要因が絡み合っていることが多いです。自社の状況を客観的に見直し、まずはどこから改善すべきかを洗い出してみましょう。
- 十分なアクセスを集める方法は整備できているか?
- 集まったアクセスをコンバージョンまで導く仕組みはあるか?
- ターゲットのニーズや行動を正しく把握しているか?
- 定期的にPDCAを回してサイトを改善しているか?
ひとつずつクリアにしていくと、今まで停滞していた成果が徐々に上向いていく可能性は大いにあります。
4. ホームページの改善・運用でお困りならRemi.incへ(CV先)
もし、「原因を把握できても、具体的にどう直せばいいか分からない…」
あるいは、
「マーケティング施策を総合的に見直したい」
とお考えでしたら、ぜひRemi.incにご相談ください。
- Webサイト構造の見直しから、
- 独自価値提案(USP)の確立、
- コンテンツ改善、
- マーケティング戦略設計・実行まで、
幅広い経験と知見を持つプロが、あなたのビジネスの課題解決をサポートいたします。ホームページは、事業の成長エンジンとなる大切な資産です。正しいプロセスで継続的に改善すれば、見込み客獲得からクロージングまでを自然に導ける強力なプラットフォームに変えていくことができるのです。
ぜひ、貴社のホームページを“次のレベル”へ引き上げましょう。
お問い合わせは以下のリンクからどうぞ。
→ Remi.inc お問い合わせページ
あなたのビジネスの飛躍を、私たちが全力でお手伝いします。
この記事へのコメントはありません。