渾身の力を注いでホームページを作ったのに、なかなかクライアントを獲得できず悩んでいませんか?
実は、サイトからの売上や相談件数が伸び悩む原因には、共通する落とし穴がいくつか存在します。ここでは、効果のないホームページによくある9つの原因と、その改善策を解説します。
1)ホームページに十分なトラフィックがない
原因
実店舗と同様に、「立地が悪い=人が来ない」状態では、売上は当然伸びません。つまり、どんなに素晴らしい商品やサービスをアピールしても、ホームページ自体を訪れる人が少なければ効果は期待できません。
- 必要な訪問者数は業種によって異なる
高単価な商品・サービスの場合は少ない訪問者でも一定の売上が見込めるかもしれませんが、逆に低単価や大量販売が前提の場合、より多くのアクセスが必要です。 - アクセス元を把握できているか?
たとえ月数千人が訪れていても、ニーズと合わない層ばかりなら成果にはつながりにくいです。
改善策
- アクセス解析ツールを使って現状を正確に把握する
Google Analyticsなどで、月間アクセス数や流入経路(オーガニック検索、SNS、広告など)を確認し、どのチャネルが成果につながっているかを分析しましょう。 - SEO対策やオンライン広告、SNS運用などで集客強化
ターゲット顧客が多く利用するプラットフォームを中心に、効果的な集客を行います。 - オフラインとオンラインの連携を図る
実店舗やイベントでのPRやチラシのQRコードなど、オフラインから自社サイトへ誘導する仕組みを整えましょう。
2)ターゲットが間違っている/ずれている
原因
「ホームページへのアクセス数は十分あるのに、売上が増えない…」という場合、考えられるのはトラフィックの“質”の問題です。たとえば地方限定サービスを提供しているのに、全国区で拡散してしまっている。あるいはDIY記事を多く投稿していて、“DIY好き”だけが集まってしまうなどが典型例です。
- コンテンツが実際のターゲット像と合っていない
読者が“どうすれば問題が解決するか”を理解していない段階の人ばかり集めても、成約にはつながりにくいです。 - ビジネスの方向転換をしているにもかかわらず、古い集客経路がそのまま
以前のSNS投稿や広告が残っていて、古いサービス向けの訪問者を呼んでいるケースもあります。
改善策
- 理想の顧客像(ペルソナ)を再定義する
年齢、居住地域、家族構成、趣味嗜好、ニーズなどをはっきりさせましょう。 - コンテンツの見直し
どの記事やページがアクセス数を集めているのかを分析し、それが正しい層に届いているかを検証します。 - マーケティングチャネルを整理し焦点を合わせ直す
むやみな拡散をせず、地元ビジネスなら地元向けの告知方法やSNSの活用に注力します。
3)独自の価値提案(USP)がホームページで伝わっていない
原因
訪問者は限られた時間で「ここは自分にメリットがある」と判断できないと、すぐに離脱してしまいます。**独自の価値提案(USP)**が明確でないと、「他でも同じサービスをやっていそうだな」と思われ、成約にはつながりにくくなります。
改善策
- サービスの強み・差別化ポイントを明確に打ち出す
「価格」「品質」「アフターサービス」「専門性」など、競合にはないポイントをサイト上でわかりやすく示しましょう。 - 言葉だけではなくビジュアルも組み合わせる
写真や図解などを効果的に配置し、視覚的にも理解しやすい構成にします。 - 事例とデータを組み合わせる
数値化された結果や成功事例を示すことで、より信ぴょう性の高いアピールとなります。
4)ホームページの目標があいまい
原因
ホームページの目的はなんでしょう?「商品を購入してほしいのか」「問合せフォームから連絡をもらいたいのか」など、最重要アクション(CTA)が不明確だとユーザーは次に何をすればいいか分からず、離脱しがちです。
よくある間違い
- CTA(行動喚起)がない・目立たない
連絡先ページがあっても、そこへ誘導するボタンや目立つリンクがなければ行動に移されにくいです。 - あいまいなメッセージ
「詳細はこちら」だけではなく、「今すぐ無料で相談する」「3分でダウンロード」など具体的なアクションを示す言葉に置き換えましょう。 - 選択肢が多すぎる
ボタンが並びすぎていると、結局どれを押せばいいか分からなくなるため、最も大切な行動を一つ優先して提示します。
改善策
- ページごとにゴールを一つ決めて明示する
たとえば、「トップページでは問合せボタンを最優先で配置」など、ユーザーに明確な道筋を作ります。 - CTAのデザインを工夫する
ボタン色や大きさ、配置場所に気を配り、ページをざっと眺めただけでもすぐに目に入るようにしましょう。
5)コンテンツが不確実である(情報不足・信頼性不足)
原因
「ここで本当に大丈夫?」「サービスの具体的な流れが分からない…」と感じさせてしまうと、検討以前の段階で離脱が起こります。特にサービスビジネスの場合、無形のメリットをどう証明するかがカギです。
改善策
- サービスの流れや提供価値を具体的に説明
「①ヒアリング→②プラン提案→③実施→④アフターフォロー」というように、ステップを見せるだけでも安心感が高まります。 - 料金プランや納期などの具体例を提示
「だいたいの費用目安」や「作業期間」などが記載されていれば問い合わせのハードルが下がります。 - 顧客の声やレビューを積極的に掲載
本名や顔写真、会社名などを公開できる範囲で記載できると、より信頼度が上がります。
6)ナビゲーションが少なすぎる/わかりにくい
原因
道路標識がない街を想像してください。訪問者が見たい情報を探すのに時間がかかったり、ページ間の移動が難しいホームページは、ストレスを与えてしまいがちです。
改善策
- ヘッダーメニューだけに頼らない
ページ内にも適切なリンクやボタンを配置し、次に読むべき・行うべきアクションを自然に誘導します。 - 関連情報への誘導を忘れない
ケーススタディを読んだ人には「他の事例も見る」「実績一覧を見る」「今すぐ問い合わせる」のような次の行動を促すリンクを設置します。 - 迷ったら“自分がお客さんの立場だったら”を考える
一度サイトを俯瞰し、「自分が知りたい情報に素早くたどり着けるか」を客観視してナビゲーションを最適化します。
7)ホームページが十分な信頼を築けていない
原因
人はまず視覚情報で判断します。デザインが古臭い、フォントやレイアウトが統一されていない、誤字脱字が多いと、「この会社は大丈夫かな?」と不安を感じやすいです。
ありがちな不信要素
- セキュリティ証明(SSL化)がされていない
- 安っぽいストックフォトや大きすぎるボタン
- 会社メンバーの情報や実在感がない
- レビューが短文すぎて本当かどうか疑わしい
改善策
- 見栄えよりも“整合性”を優先
統一されたデザインや色、フォントはサイトの印象を大きく向上させます。 - 社長やスタッフのプロフィール、実際のオフィス写真などを掲載
人の顔や具体的な場所が見えると親近感・信頼感が上がります。 - 信頼できる第三者機関の認証や受賞歴があれば表示する
たとえば「SSL証明」「セキュリティマーク」「業界団体の会員証明」などは特に効果的です。
8)読み込み速度が遅い
原因
ページが表示されるまでに3秒以上かかると、40%のユーザーは離脱してしまうというデータがあります。読み込み速度が遅い=ストレスとなり、そのままサイトを閉じられてしまうリスクが高いのです。
改善策
- サイトの速度を測定する
PingdomやGoogle PageSpeed Insights、NitroPackなどで現状を把握。 - 画像や動画の最適化
サイズが大きすぎる画像は圧縮、動画は必要最小限に抑えるなどしてページの軽量化を図ります。 - 不要なプラグインやコードを削除
特にWordPressサイトは使わないプラグインがあると読み込みを遅くします。定期的に整理しましょう。 - 高速サーバーへの移行を検討
画像や訪問者が多いサイトほど、レンタルサーバーの性能が重要になります。
9)視覚的に情報がごちゃついている
原因
要素が多すぎる、色が派手すぎる、背景に文字が重なって読みにくい…といったデザイン上の問題は、訪問者の集中力を削ぎ、結果的に離脱を引き起こします。
改善策
- 色やフォントを全ページで統一する
ベースカラーやアクセントカラーを決め、あまり多く使わないようにします。 - 文字装飾を最小限に
太字、下線、赤文字などは目立たせたい箇所に限定し、情報を絞り込みます。 - 白スペース(余白)を積極的に使う
情報を整理し、読み手が息継ぎできる余白を確保します。
まとめ
ホームページが思うように成果を出せない背景には、トラフィックの不足、ターゲットのミスマッチ、価値提案の不在、目標設定のあいまいさ、そしてデザイン・ナビゲーションなどの使い勝手の問題が考えられます。どれかひとつ改善するだけでも大きな効果が期待できますが、複数が複合的に影響しているケースも少なくありません。
まずは問題点を明確に洗い出し、優先度の高い箇所からひとつずつ改善していきましょう。
「本当に来てほしい人」に向けて、確実に情報が伝わる構成になっているかどうかを常に意識することが大切です。
もし「ホームページを根本から見直したい」「正しいターゲットに確実に訴求したい」と思われたなら、ぜひRemi.incにご相談ください。経験豊富なプロが、あなたのサイトが抱えるボトルネックを洗い出し、より高い成果へつながる戦略をご提案いたします。
ホームページの改善は、あなたのビジネスを次のレベルに引き上げる大きなチャンスです。
ぜひ一歩踏み出して、より多くのクライアントを獲得できるホームページを目指してみてください。
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